愛しさで星は廻る

煌めくトンチキな世界線、ジャニーズ。

directed by Jun Matumoto の世界

 


嵐のコンサートはすごい。

これは驚くほどこの世界に浸透してきた気がする。関ジャムでも特集されたり、他の音楽番組でも嵐の紹介映像で流していただいたり。あとはYouTube

https://youtube.com/c/ARASHI_5_Official

4月の公開から再生回数は伸びに伸び続け、コメント欄は嵐ライブへの驚きと感動が多く綴られてる。ありがたいね…

 


ただ、このコンサートを"すごい"一言でまとめてしまうのはもったいないと思ってしまう。きっと未だ見たことのないものを見たから、それ以外に言葉が出てこないはずで。初めてスマートフォンを見たら、何も理解できないから我々は"すごい"って言ったんだと思うんです。"何だこれ"って意味も含めて。おそらく。(私は気づいたらガラケーからスマホがオーソドックスな時代を生きているので分からないのですが…)

 


私は、まっすぐ彼らだけにどっぷりハマってきて最近ジャニーズWESTさんにもハマったんですよ。(超絶ワタシごとですね)

で、そこで気づいた。

嵐しか見てきてなかったからコンサートの演出から何から全てそれがベストで、それが自分の基準になっていた。でもWESTさんのコンサートを見て、それは違っていたんだなぁと引いた目で見えたんです。語弊を生みそうですが、WESTのコンサートがダメって訳じゃもちろんなくて。そりゃ、嵐が基準なら足りない部分も多いかもしれない、そうだと思う。けれど、彼らは嵐のコンサートを作りたいのではない。加えて、予算面も規模面も全て状況は異なるもの。

そもそも比べるものではない、ということが1番ですが。

ただ、彼らを見てから再び嵐を見た時、嵐のコンサートが最高峰だと言われる所以が理解できたように思う。

 


これを数とか視覚的面で見える部分から紐解いて(解けず絡まっていってる可能性の方が高いのは置いておいて)話していきたいんです。私自身、演劇を少しかじっていたこともあって照明とかを見ていることが好きなんです。

まあ、簡単に言うならJun Matumotoのなにがすごいんやってことです。

 

忠告ですが、あの、申し訳ないことに、今回、本当に長いです。トータル5000字オーバーです…(苦笑)それでも書ききれないくらい。さらっと読みたい方は3に飛んでくださったら、そこが1番の結論です。

あと写真を入れていないので、コンサート映像を見てくださったらさらに見やすいかなと思います。

嵐フェス2012 https://youtu.be/xIiiGJNlnaI

untitled https://youtu.be/J0F0e8jd5xk

5×20(brave) https://youtu.be/CLMCZr8tkQk

 

 

1.ディスプレイ


マジで多い。これは5×20なんだけど、今回の盤は引きの絵が映ることが多いんですよね。これはカメラ数が増えたということもあるはずなのですが(これも凄いんですよ)そこで1番に目が行くのがここ。モニターが多すぎる。メインステージの大画面モニター、サイドモニター、本ステの床。今回は花道の床、メンステの床も映像が流せるようになってました。

加えて、それだけの数に映す映像を作ることが出来るというのもびっくりポイントですね。ジャポのオープニングのアニメーション(結構有名な所に依頼してました!)untitledのpray→光の絵本のような街並み、song for youのディズニー感のある映像。正直、あの映像だけまとめて特典化してほしい。(プロデューサーMJさん、是非ご検討を……神に誓って買うので)

そんなレベルのものですら、5人を引き立たせるためでしかない。なんて贅沢なんだろう……看板商品になるレベルのとんかつを作っているのに、うちはカレー屋なんでねってそれをカツカレーの形でしか出してないってことですよね。

…………え?そういうことです。

カツカレーの値段払うからとんかつだけでもテイクアウトさせてくれないかなぁ。

Monsterといったライブでよくやる曲は、そのリリックビデオ的なのがあって使い回しされてもいますが(言い方が悪くて申し訳ない)それでも5×20は新しく作り直してるのも多いのかなぁという印象があります。こればかりは個人の感想ですが。

 

 

2.セット


嵐のコンサートは舞台装置が大掛かりなところが、インパクトを与える要。その壮大さをまとめてしまうなら「お金かかってんなぁ」です。業界の人じゃないからリフター一台何円ですね…とか分からないけど、それでも素人目にも分かる金額の高さ。まずフロートがあること。これはドーム規模では流石に当たり前に近いけど、それでも他のジャニーズのどこかのコンサートでも見たことある人(特に若手グループ)は分かると思うんだけど、フロートもあるけど外周に花道が存在するってコンサートも案外あるんですよね。フロートでも周るけど、自ら外周を走ってきてくれる。嵐ってこれがないんですよね。私は外周に花道があるってコンサートを見たことがない。10年以上その形なのだと思う。

そしてお待たせしました。これ無しでは語れない。

ムビステの登場です。

松本大先生の一大発明品。革命。愛・革命。(言いたかっただけです。女と男のLOVEじゃないです)明らかにこれで時代は変わった。(革命時代じゃないですよ、何も青春の小箱に詰めません)

5×20でもそうですがメンステからずんずん進んでくるムビステの巨大さ。その上今回はフロートを使わず、外周もムビステで周ってしまうという最強手を出してきた。それもスワロフスキーつき。ははぁ…

ムビステって嵐コンサートだと必須に近いけど、ジャニーズWESTはまだ使ったことないんじゃないかな…?ムビステ自体はアリーナコン時代に開発されたものなので、会場が大きいから使うもの、でもないのだと思う。そうなるとですよ、お金がかかるということなんだと思います(小声)

 

まあ、1つの特徴としてそれはあるのだと思っています。だとすると、だ。ムビステ×3 って出費を惜しみなく出来ることがまず偉大。大きいものと小さいもの2ですが、スワロフスキーつけるなんて余裕あり過ぎるぐらいじゃないとまず無理だし。5人が既に輝いているのだから、ステージ自体に煌きはなかったって成立するんですよ。というかそれが普通。まあ、スワロフスキーに関してはファンにプレゼントという気の利いた恋人として、いや人間として、120点の後日談まであるのがえげつないのですが……

 

後は、センステについてですね。untitledで巨大なシームレス画面を作るようになってから、センステはトランスフォームが定番化して来ている気がします。5×20だと、あいるびーの抽象的な世界観、引き出しから飛び出してくるオーケストラ、復活LOVEで降りてくる紗幕のようなスクリーン、天井席からも見えるシームレス大画面。これを全て1つのセットでこなす。何がどうなっているのか、全く仕組みがわからない。バンドもいるし、櫻井翔のグランドピアノだって出てくるし。世界一大掛かりなマジックと言っても良いのではないだろうか。シームレス大画面のくせに、画面を小さくして歩くスペースができたりスロープになったりもする。

 

アラフェスだと、インザサマーなどで半円形の鉄筋?がいくつも飛び出してきて順番に揺れる。これだって、極論なくても勿論成立する。なのに作る、だからこその迫力なのかな。

ムビステでいうと、嵐フェスは封印していたんですよね。私は敢えてそうされていたことがすごく嬉しくて。ムビステって言わば嵐コンサートの代名詞じゃないですか。それをあの場、帰ってきた国立競技場で使わなかった。これはファンがいる場じゃないと意味のないものなんだって言ってくれた気がしたんです。個人的には国立という時点で、ファンがいなくても全国民がフラットに見ることができるという状況なのだから、第二部は特にthe ARASHIの規格違いな大規模な演出だと予想していた。絶対、登場は空から飛んでくると思っていたし。なんならジェットコースターでも乗ってくるのかなって。でも映像技術の合成などはあったけど、いつも程の機構が無かったんですよね。

そして彼らはあの広い場所で、ずっとステージ上にいた。客席に降りたって良いのに。客席を走ったのは、聖火リレーの大宮SKだけですからね(タカとユージ入国できて良かったね)このことも先程述べたことと同じく、"ファンがいる、嵐フェスはみんなで作るお祭りである"という、ファンがその場にいてはじめてコンサートは成り立つのメッセージ性があるのではないかなと私は考えています。(ただの深読みに過ぎませんが…)

 

 

3.構成

 

当たり前だけどこれが一番のポイント。お金がいくらあったって、発想力がないとダメなんですよね。全ての演出もそうですが、こういうものって観客に違和感を与えないようにしなきゃいけない。それを感じてしまうと、空間は非日常から崩れてしまうからです。暗転も回数やその秒数が大きく左右します。ワクワク感を持たせるためにもったいぶる間が必要だけど、それは短すぎると拍子抜けしてしまうし長すぎれば間延びして集中力がぽーんと弾けてしまう。 

 

そして!!今回一番言いたかったことがこれ。


ジュニアの使い方が上手い


これ。これを言うためにここまで書いてたようなもんです。(前フリ引くぐらい長かった…ここまで読んでくださってありがとうございます)あんまり、コンサートどうのって話でここは取り上げられにくいんですよね。

 

ジャニーズってデビュー組のコンサートのバックにジュニアがついて踊るというのが伝統的な形じゃないですか。でも、嵐のコンサートはそうじゃない。というか、それだけじゃない。バックダンサーの役割ではなく、演出するセクションのひとつという立ち位置だと思う。音響、特効、照明、ジュニアみたいな。これは本当に嵐の、松本潤の偉大な所だと思う。決して、そのコンサートの中で(紹介部分以外)ジュニアは主役にならないんですよね。他のグループだと話は別かもしれませんが、やっぱりそのグループのファンがいてのコンサートでファンが見たい人はその人たち。主役はそこです、これがブレるとファンも揺らいでしまう。松本潤はこれを完璧に認識していて、ジュニアの押し引きがしっかり作られている。ここは5人だけ、ここは盛り上がりが欲しいから花道にジュニアを置く、というように。これがなぁ。あんまり他のグループでは見られないんじゃないかなという気がします。(あくまで私が見たことのあるグループですが)WESTのライブだと、映像撮りが大阪という理由もあるんだろうけどオープニング2曲目にはもうちびっこジュニアが出てるんですよね。もう少しジュニアの出る部分を絞る…というか上手く引き立たせることが出来そうなのにと思ってしまうんです。基本形の並べて踊らせるからもっと応用がかけれそうと言えば分かりやすいでしょうか。

 

具体例のひとつが、5×20の迷宮ラブソングです。途中から2、3に分かれるんだけど、メンバーカラーの帽子を被ったジュニアがいるので「♪〜パズルを一つずつ合わせていく」で、5人が円になる振りが出来るんですよね。


嵐フェスも、ジュニアがバックにつくと知ったとき正直ええ……って思ってしまった。これまでの嵐フェスは、5人だけかプロのバックダンサーさんがついてくれていたから、ジュニアがいる時点で"嵐による嵐とファンのための"という根幹が変わってしまうのではと不安で。しかも普段のツアーについてる子じゃなくて"ジュニア"としてユニットで推されてる美少年だしなぁと。でも、蓋を開けばそんな心配意味がなかったんですよね。良い意味でジュニアをジュニア扱いしないというか、ジュニアが全く邪魔じゃない。なんなら、ジュニアが居てくれないと成り立たなかったなと実感する演出でした。無観客ということもあって、ジュニアがいてくれないと盛り上がる曲も盛り上がりきれなかったんじゃないかなと思うくらい。今花道にいるなぁと思ったら、次の曲になるともういなくなって5人だけになったりする。これは、他のアーティストではあんまり見れないんじゃないかな…

 

 

 

 

ああ……感服です。

封印してましたがもう言ってしまいます。

すごい。

すげえぞ、嵐。

 

 

そして何よりJunMatumotoが存在したから、ジャニーズのこの世界のエンターテイメントはさらに高みに進んでいると言っても、もう過言ではないと思う。そして、このエンターテイナーは嵐が原動力で歩き続けている。いつか彼が「嵐のためだからここまでやろうと思う。そうじゃないと出来ない」と言っていたことがすごく印象的で(ハワイの密着だったかな…)

 

5×20のコンサートでクレジットに(おそらく)初めて、このタイトルにもした

directed by Jun Matumoto

が書かれていました。

 

私はこれがとても嬉しくて。

潤くんの描く世界が嵐に大きな力を与えているのだと改めて感じる、言葉だなぁと思っています。

 

 

ここで追記しておきますが、ここまでジャニーズWESTさんのコンサートだとどうのって言ってきたじゃないですか。先日ジャニーズWESTのWtroubleという配信コンサートを見たんです。(ここだけの話4/5の公演見ましたよ…)

めちゃめちゃコンサートのレベル上がってました。

この文章はそれ以前に書いていたもので……本当に申し訳ない。藤井流星くんが松本潤に弟子入りしていたとも話していましたしね。3で取り上げたジュニアの使い方がすごく効果的でした!フリフラじゃないにしろ、ペンライトの無線操作もそうですし。あと、結構お金掛かってましたね…!!これからが楽しみです(WESTがnextブレイクしそうって話は今年中に書き上げたい下書きのひとつです)

 

 

さて。

相変わらず終わりが雑ですが、やっと終わりです。(実はProduced by ARASHIのことも書きたいのです。ただ、まとまりきらないかな…)

 

読んでくださりありがとうございました。

 

 

ワクワクもドキドキも、切なくも悲しくもあるけれど。

どんな世界へ導いてくれるのか。

This is 嵐、楽しみです。

 

https://online.johnnys-net.jp/s/jno/page/ThisisARASHILIVE